Pickup Rock

1964年、ビートルズとボブディランが出会い、ロックが音楽の頂点に到達した

「ジョンレノンとポールマッカートニーは素晴らしいシンガーだった。いまだに、彼らに勝るシンガーを探すのは難しい。」 ボブディラン 実にシンプルな言い方だが、これほど端的にビートルズの特徴を表現する文章があるだろうか? これが凡人の言葉でなく、歴史に残る音楽家ボブディランの言葉だから説得力が違う。 ビートルズの最大の特徴は、ジョンレノンとポールマッカートニーという2人の天才シンガーが同じバンドで歌って […]

Pop

1970年、ポールマッカートニーとチャートで競いあったのはビートルズだった

「ウイングスは僕のバンドかと思っていたけれど、リンダのバンドだった」 ポールマッカートニー なし崩し的に解散したビートルズから、ソロ活動を始めたポールマッカートニーの初のアルバムが、1970年に発売された「ポールマッカートニー」だ。このアルバムの特徴をひと言でいえば「ビートルズ的」ということだ。それは、1969年というビートルズにとって解散時の激動の一年に「レットイットビー」と「アビーロード」とい […]

1991年、フランキーナックルズがハウスミュージックとポップスの融合を導いた

「フランキーナックルズの作品は心を開かせ、人と人とを結びつけてくれました。異なるジャンルを融合させて新たな興味を呼び起こし、私たちの想像力をかき立てた。彼はその分野の開拓者であり、彼の残した遺産はシカゴに、そして世界中のダンスフロアに、常に生きつづけてます」 バラクオバマ/ミッシェルオバマ(元米大統領オバマ夫妻) フランキーナックルズは、「ハウスミュージックのゴッドファザー “THE […]

Pop

1975年、ユーミンの「コバルトアワー」によって日本のポップスが本物になった

「どう?私は上手いでしょ?あなたにはこんなに歌える?」 なんて思わせる歌には品がありません。 「あー僕も歌ってみたい。私もそれくらい歌えるかも。」 と思わせる歌こそ、品のある最高の芸です。 だからビートルズが出てきて多くの若者がバンドを始めました。 ユーミンが出てきて日本の女性の歌がガラリと変わりました。 あなた(ユーミン)のライブにはゲイの人たちが多いそうです。 マドンナやレディガガもそうです。 […]

Pop

1984年、マドンナとシンディローパーによる、女性による女性の音楽が全米を動かした

有名になったら、ある人のことをマスコミに聞かれた。 マドンナのことだ。 彼らマスコミはライバル争いみたいな話を作ろうとしていたみたいね。 レコード会社は 『ビルボード』 に、彼女マドンナが白いコルセットをつけている広告を出して、 そこには 「この娘がシンディローパーの対抗馬となるだろう」みたいなことが書いてあって、本当にイヤな気分になった。 他の誰も彼もがこの想像上のライバル争いに煽られていたけど […]

1982年、マイケルジャクソンとプリンスがブラックミュージックの境界をなくした

「買い物をしていたらマイケルジャクソンの“Beat It”がかかったんだ。ソロのところで僕の前の子ども達が“こいつ、エディヴァンヘイレンみたいに聴こえるようにしてるよ”と言ったんだ。彼の肩をたたいて言ったよ。それは僕だよ!って。最高におかしかったよ。」 エディヴァンヘイレン(ヴァンヘイレンのギタリスト) 1960年代や1970年代においては、ブラックミュージックと、ロックを中心とする白人系のポピュ […]

1982年、ヒップホップを生み出したのは日本の技術とドイツテクノだった

「クラフトワーク(ドイツのテクノバンド)のTRANS EUPOPE EXPRESSは最高だね。これはこの10年間で最もファンキーなレコードだと思っている。」 アフリカバンバータ(ヒップホップ/ラップの元祖的な存在) 現在のように、いわゆる「洋楽」において「ヒップホップ/ラップ」が天下をとるようになったのはいつ頃からだろうか。調査会社(ニールセン)の発表によれば、2017年にヒップホップとR& […]

1979年、初来日で武道館公演を行ったジャパンが日本のヴィジュアルロックを生んだ

デヴィッド(シルヴィアン)はニューヨーク・パンク系のトーキング・ヘッズとかテレヴィジョンに凄く触発されたんです。それまではニューヨーク・ドールズだったのが、ニューヨーク・パンクの背景にある芸術的なものにかぶれて。当然その後ろにはヴェルヴェット・アンダーグラウンドやルー・リードがいる 土屋昌巳(日本のロックバンド「一風堂」のリーダー、ボーカル、ギタリスト) 1970年代は、現在のようなSNSやネット […]

1977年、ジェイグレイドンのギターからAORへの流れが生まれた

「“シティミュージック”という言葉はアメリカにはないよ。あえて言えば “アーバンミュージック” かな」 マイケルフランクス(アーバンミュージックの先駆的シンガー) 日本の音楽ファンにはなじんでいる「AOR (Adult Oriented Rock)」という音楽ジャンルは、日本だけの特有のものだ。その音楽はアメリカでは強いていえば「AC」=「アダルトコンテンポラリー(Adult Contempora […]

1978年、スティングによって「ロックとレゲエの融合」が初めて成功した

「ロンドン北部でクールなジャズをやるバンドを見たんだ。彼らが演奏していたジャズそのものは特にすごいとは思わなかったんだけど、そのバンドのベーシストが素晴らしかったんだ。そのベーシストは歌うこともできたんだけど、何よりも天からの神々しい一筋の光が彼の表情を照らしているのがわかったんだ。その時、“彼こそがロックスターだ”と思った。」 スチュワートコープランド(ポリスのドラマー) これが後に押しも押され […]

1978年、ボブマーリーはコンサートでジャマイカの2大政党の党首を握手させた

「今までボブマーリー&ウェイラーズの曲に興味がなかった人も、ラスタに無関心な人も、”3羽の小鳥 Three Little Birds” や “ウェイティングインヴェイン Waiting in Vain” なら理解してもらえる。そして好きになってくれる」 ボブマーリー ボブマーリー自身がコメントしているように「3羽の小鳥 Three Littl […]

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